1週間前、私はとても可愛らしい女の子、と出会って
私たちは愛し合うようになったわv

え?何、兄さん。「妄想は大概にしなさい」って?

煩いわね、コムリンLoverのアンタに言われたくないんだよ、ハッ!

そんなが神田の部屋から出てきたときは、本当にびっくりしたわ。もう驚きすぎて
その場でお綺麗なツラをぶっ飛ばし
私よりも長いんじゃねぇの?と思えるぐらいのあの髪を毟って風に曝し
ハゲた頭、汚ねェツラで『もうヤメテ下さい!』と言ったら
本部の塔のてっぺんから、ロープ1本で吊り下ろし、あわよく放置
なぁんて考えちゃったわvうふ、私ってダ・メねv

だけど、何よ。ったら頬染めちゃってv可愛いわね!ラブリーよ!
そんな見てたら、神田が憎らしくなって…

後で一人、密かに取っておいた神田の髪の毛で呪いかけてみました☆テヘv
ハンッ!せいぜい苦しんでろ、ボケがッ


あら、。戻ってきてたの?え?何してたかって?何でもないわ!
が可愛いって思ってただけよv嘘じゃないわ
黒いオーラが見えた、って…そんなことないわよ!
私のオーラはいつだって、色一色なんだもの!









初任務でドキドキハラハラぁ!?






こんばんちは。とまぁ訳のわからん挨拶ですが、今までのおさらいのコーナーです。

突然Dグレの世界に招かれた私、は無事イノセンスを発動することに成功!
その後、鬼コムイによって、神秘的なエクソシストヘブっちことヘブラスカと対面。
私は相当頑張らなくちゃいけないみたいですよ、ママン!
笑いとかなんとかの予言された後、部屋に戻りました。
そしてそこで明らかになったのは血塗れトンカチもといゴーレムのこと。
名前は、黒姫(こっき)と呼ばれていて、クロス崇拝者らしい。。。

さてさて、時間が余って調子こき一人で自室に戻ろうとしたら迷っちゃいました。
そこにはついに、待ってました!我が萌え力、リナリー!
可愛らしいリナリーに連れられ、一度科学班のと頃に戻ったら、
リナリーの兄であることが発覚したシスコンコムイが、リナリーに飛びつきやがりました
だけど彼女は屈することなく、寧ろ笑顔のまま黒のオーラ携え渾身の踵落とし。勝者はリナリーです。
彼女は腹黒であったの…です。今後逆らいません、誓いましょう

で、自室に無事戻った私は隣の隣の部屋の主、神田のぐったり姿を発見!
おいしい萌えを感じつつも、看病する私。
弱っている所為か、神田が妙に素直だったのを覚えていますよ。
ただ、その必死な看病の後、何を狂ったか黒き嬢さん、リナリーの所為であろう
1週間寝込んでしまったそうだった…て訳で。




「元気になってよかったね、神田」

「…あぁ」

「でも地獄見たでしょ…真っ黒い

「ッ言うんじゃねェよ!」


相当のトラウマとなったらしい、危ないなリナリー。黒の教団の影の支配者ではないかい?


「で、なんで私たちここにいるの?」

「それはね、私の可愛い…不本意ながら
 そこにいる死にぞこないと、あなたの任務が言い渡されたからよ」

「(初っ端から黒ッ)じゃあリナリーがいるのは?」

「これも不本意なんだけど脳内常春のコムイ兄さん、
 つまりは室長の助手を務めているのよ。チッ面倒くせぇ…


スイマセン、出会った頃のリナリーを返してください。あの頃は、白かった…。

どうやら、私と神田、二人に任務が言い渡されたらしい。
詳しいことはこれを読んでと、リナリーから手渡された資料に目を通す。
思いっきり英語で書いてある…私への当て付けですか。。。

黒姫をチラッと見てみるけど、どうやらアレには翻訳機能はついてないみたい。
喋ること、聞くことしかだめなんだー…;



「コムイさん、読めません」

「あれ、文字化けしてる?

「いや違うから。英語ですので…」

「そうか、君は聞いて理解できても読むことは出来ないんだったね、ボク、ドジしちゃったv」




じゃあ、必死こいて日本語勉強しろや、屑が!

ご・ごめんよ…リナリー


別に構わないのだけど…とりあえず、リナリーが怖いので黙っておきます。



「おい、さっさと任務の説明をしろ」

「そ・そうだね。今回の任務は2人で――ドイツに行ってもらうよ」


話を聞くに、ドイツ北部にある、森林地帯のダンケルンという村に行ったきり、
帰ってこない人が続出している、ということらしい。
その所為でその森は『帰らずの森』と噂され、人々から恐れられている…。

そこで、そこにイノセンスがあると睨み、探索部隊を3人派遣したんだけれど…
彼らはその直前の村で連絡を取った以降、消息不明らしい。



「でもさぁ、どうしてイノセンスがあるって分かったの?」


怪しいから?

そう神田にたずねると…神田は面倒くさそうな顔をして、ため息をついた。
その瞬間、頭上から何かが降ってきて…


ゲフッ!


目の前にある机と顔面からご対面を果たしていた。
恐る恐るその正体を見れば、やっぱりアナタですか、リナリー…


「この世の何よりも純粋無垢な何しとんじゃボケさっさと説明してあげなさい!
 さもないと今度は呪いじゃ済まさねぇぞなぁんてv


やっぱ神田のあれはリナリーが起こしたものだった!!怖ぇよ!
思わず持ってた資料全部ぶちまけちゃったよ…!



「ッ……イノセンスってのはな、様々な状態に変化していることが多いんだ。
 その不思議な力が導くのか人間に発見され色んな姿形になって存在していることがある」

「それがなんで関係あるの?」

「何故だか知らねぇが、奇怪現象を起こすんだよ。必ずといっていいほど、な」

「ほへぇ、つまり今回の事件も“奇怪現象”って可能性があるんだ」

「“奇怪のある場所にイノセンスがある”そういう場所をボクら教団が調べて
 可能性が高い!と思ったら、君たち…エクソシストを派遣するんだ」



なるほど…!伊達に死にそうになって働いてるわけじゃなかったのね、一部除くけど



「位置確認だけど…えっと地図地図、あれー地図がないよー」

「そこのごみの山の中じゃないですか、コムイさん」

「そうかなぁー…リーバーはんちょ!地図出してー地図!

「なんでオレを頼るんスか!!オレを!」


文句言いながら、リーバーさんは地図を出す。えらい…えらいよ!リーバーさん!


「そう、この辺。ドイツに着いたらまず、ミッテルバルトに向かってくれ。
 そこから見える森には一本道があり、古い橋がかかっている。それを越えるとダンケルン村だ」

「そこで、イノセンスを捜せばいいの?」

「いや、まずは探索部隊の救出さ」


そうだよね。彼らの命だって、大切だよね。。。
一生懸命、情報集めてまわってるんだもん!頑張って…

そう思ってると、神田がため息をついた。そして立ち上がって


「すぐに向かえばいいんだな?行くぞ」


そういった。


「えぇ!?何も準備してないって!」

「うるせェ、さっさとしろ!」


とまぁ、いつもの口調でピシャリと言われてしまえば、何もいえないわけで。
チクショー…あの時の弱弱しい、萌え神田…カムバックぷりーず!

仕方ない、と私は黒姫従え、立ち上がってついていこうとしたら!



おい、テメェ待ってと愛くるしく言ってるのに
 命令口調で黙らせてやがるのよ…、殺されたいの?あ!?
 、初めての任務で不安よね?こうなれば私もついて行くまでよッ


待ってと言っていない気が…。

もろにイノセンスを発動させたリナリーがそこにいた。殺す気か、神田を
黒い靴なら黒の教団ごと壊しかねない、ので必死に止めました。


「リナリー、私なら大丈夫だから!イノセンスは仕舞おう
 確かに不安だけど、強い神田がいる限り…向かうところ敵ナシよ!
 いざとなったら…、マッハで逃げて帰ってくるから!神田を置いて!

それでいいわ、!!


イノセンスを仕舞い、私を抱きしめるリナリー。あぁ可愛い…。黒くなければ可愛いッ!


「気をつけてね、待ってるから!」

「うん!」

「神田君、ちゃんをしっかり守るんだよ?後が怖いからね


妹の怖さはすっかり兄であるコムイさんが一番理解している。
神田は、小さく――恐る恐る――頷いた。







地下水路で微笑みのコムイさんと黒笑のリナリーに見送られて出発!
探索部隊はついていない…。あぁ、神田と二人なんて…!


「別に息苦しくはないけどね」


じゃあいうな。

すいません。


何時間かけてたどり着いたドイツ、ミッテルバルト。
すでに日は高く昇っていて、昼が過ぎてる。。。



「かーんーだーーー、お腹すいた」

「…我慢しとけ」

「い!?」


お昼といったら、ご飯でしょ!?私この世界に来てから…3食欠かさず食べてたのに!
その食習慣を乱せ!というの!?


生活習慣病になっちゃうよ?

「1食抜いただけでなるかよ」

「なるんだよ、生活の基本でしょ食生活!乱すだけでメタボになったらどうするの!?」

「め・めた?」

メタボリックシンドローム症候群!ほら、神田…お腹の周りが大きくなってる人、あんな感じよ!
 私があんなふうになってもいいの!?いいっていうのね!?


神田、米神おさえてます。相当悩んでるみたい。
多分1食抜いてそれになることは、ないね。寧ろやせるでしょう。


「あのな…日没までには森を抜けないといけねぇんだ!」

「…それも、そっか。じゃァ行かなきゃだね;」


ちょっと我慢してね、黒姫?お腹がすいたらあの素敵な神田の髪の毛を食してね?


真っ暗な森を抜ける勇気は、私にだってない。女の子だもんッ!


しばらく道を歩くと、人通りの少ないところに出た。
…なんだろ、重たい空気…。
そんな空気を掻き分けるように黒姫は飛んでいく。その方向には、人がいた。


「あ、神田ー!あそこに人がいる!聞いてこよ?」


見た目、だいぶ歳をとったおばあちゃんだった。
そのおばあちゃんの向こう側には鬱蒼と葉が生い茂る森が見える。
あれが…『帰らずの森』、確かに何か出そう


神田はじーっとその森の方向を見ていて、それに気付いたおばあちゃんが話し掛けてきた。


「あの村へ、行くのかい?」


もろ顔ゆがめて、いやそうな顔をしている。本当におばあちゃんですか、あなた


「あそこは昔からイヤな噂がある村なんだよ」

「イヤな…噂?」


おばあちゃんはひとつ頷き、森を見た。


「ああ。魔女が住んでいて、道に迷った子供をつかまえ、…食っちまうのさぁ!!!


急に声を大きくしたおばあちゃんに驚き、おもわず方をびくつかせちゃったYO!


「な・なん!?」

「あはは、すまないねぇお嬢ちゃん。行くのはやめておいたほうがいい、
 あんたみたいな可愛いお嬢さん、すぐ食われちまう」

「所詮迷信だ。魔女…馬鹿馬鹿しいな」


おばあちゃんは神田に向き直った。


「そっちの子もすぐ食われちまう!整った顔を持った、美人さんだねェ…お嬢さん


お嬢さんッ!


「ッ神田、お、おじょ…ッッ!」


ヤベェ、ツボりました!おばあちゃん、イイ!イイヨ!


お・れ・は…男だッ!!


六幻に手を掛け、怒りのオーラ噴出させてらー…!


ダメだ、笑いでお腹が痛い!生まれるーー!!!
腹筋割れるて!もしかしたら既に割れたかも!?


「アハハハハハハ!!!」

「いつまでも笑ってんじゃねぇよ!」

「ヒィッダメだって、ッッ…お嬢ーー!!


確かに神田は綺麗。そこいらの日本女子に比べたら、よほど。
髪だってきれい、顔だって整ってる、身長だって…気性は荒いけど
ほんとうの日本女子の私じゃ、勝てません!


とにかく、六幻開放させる前に神田を宥める。


「…ダンケルン村に行くには一本道があると聞いるんだが」


眉をひくつかせながら、そう尋ねる神田。
一方のおばあちゃんは、深くため息をついてやれやれという表情を浮かべた。


「しょうがないねェ…。あそこに『ダンケルン村』って立て札があるだろう?
 あの道を真っ直ぐに行けば村に着くよ」

「分かった」


それだけ言ってまたさっさと歩き出す神田。
私もそれを追いかけようとしたら、おばあちゃんに呼び止められた。


「あんたたち、本当に行くのかい?」

「うん、行かなくちゃいけないから!」


笑ってそう答えるけど、おばあちゃんは奇怪な目で森を見ながら

「つい2日前にも3人組の男が入っていったきり帰ってきてない…」

そういう。


「私たち、その人たちを探しに行くの!それが」


任務、だもんね。


「…もし、食われたりしたらー」

「あー大丈夫!神田―あの人、強いから。なんとかなるって!」

「そうじゃないよ、アンタがあの男に食われたら…


その視線の先はいつの間にか神田に。

神田が、私を?


ありえなーーーい!


そこまで趣味悪くないと思うよ
 というか食べられるよりも早く黒い女の子がやってくる!じゃあ、行ってきます」


笑いながら、私は神田を追いかけた。






人の手が施されていなさそうな小さな道を歩く。
脇にある木と木の間からは、何かがでそうだよね!
ウサギとかシカとか…イノシシとか。


私はふっと視線を神田に移す。
さっきから私たちは言葉を交わしていない。

やっぱ怒ってるのかなぁ、神田。。。



「神田」

「…」

「神田ー」

「……」

ユウー

「ッ!下の名前で呼ぶんじゃねぇ!」



ありがとうラビ!君が教えてくれた弱みは役立ったよ!
返事をしたものの、神田は振り向かず歩き続ける


「怒ってらっしゃります?」



神田はまた無言…。あーやっぱ怒ってるんだ。



「ごめんね」


私は小走りで神田に追いつきそういう。


「…うるせぇよ、前向いて歩け」


神田はすっと歩いていく。


「…神田」

「あ?」


今度は振り向いて返事をしてくれた。あー許してもらえたんだ。
私は何か言おうとして口を開くけど…

目に入ったものによってそれは違う言葉に変換させられた。


「おお・おおおおおおおお!」

「なに奇声を発してやがんだよ」


「お、斧ー!!!


バッと神田が振り返る、斧を持った男の人!


神田の対応は早いもので、六幻の鞘で男の溝を突いた。


男は苦しみに悶えた表情で転げまわって…うわー痛そ


「ふん、人間が何故襲うんだかな」

「…熊と間違えちゃったとか?」

アホか。殺気丸出しで俺達エクソシストを襲った…」


私の脳裏を掠めたのは…神田とであったあの日の出来事。



「アクマ…」



男の皮膚が変色していきビクビクと震えて…みるみるうちに球体、アクマに。


遠くから見たらアドバルーンじゃ?


私の世界で見たらそう思っちゃうよ、100%ね。


そんな暢気なこと考えてる私と違い、神田はアクマと向き直る。


「イノセンス、発動」


神田は六幻の刀身に指を滑らせ、発動させ…アクマを一薙ぎで裂く。
たった1体のアクマ、それだけで十分だったみたい。



「すごーサムライマンガをみてる気分だー」

「村へ行く道にこうして悪魔が現れてたんだろ。『帰らずの森』の正体はこれだ」

「…でも、…死体、なんてなかった…よ?」


まさか自分の口から『死体』だなんていうとは思わなかった。
でも不思議だった。ここで、アクマに殺されているのなら
アニメとかゲームとかのシーンみたいに白骨化の死体とか見つかるはずでしょ?


「アクマに殺されると…このアクマみたいに」


アクマは、爆破した後…塵になって跡形もなく消えていった。


「塵も残さず消える」


それはそれで、悲しい。


「なんか、やだね。…それは止めないといけないよ」

「…だろうな」


しーんとした雰囲気が重たい。
つか、自分が作ったんだけどねー…




カサカサカサ...



「「!?」」


何かが近づく物音がする!
なんだろ、私はあたりを見渡して…






何かが自分に近づいてる気がした。




ッヒヤァァァ!?


ッ!?」









「殺さないで下さい!!!」








大きな声で耳元で叫ばれた。

というか何故抱きしめられてる、後ろから
その腕は太くてしっかりしてて、体格も大きそう…。


し・心臓止まるかと思った!!



「な・なんなの!?」

うわーん!エクソシストさんがみえてほんとによかった!良かったですー!!

いいからそいつ離せ、テメェ…斬るぞ


そりゃそうです、神田。離して欲しい、逞しい腕で抱きしめられても嬉しくない。


やっと解放されて相手を見れば…アラ、探索部隊



「あ・あの!俺、ゴズといいます!その黒い長い髪、刀…エクソシストの神田さんですね!あと…どちらさまでしょう?」

「私は、よ。ゴズ?何故後ろから私を?

「あまりの恐怖で、その…つい」

「つい、って…こっちも死ぬかと思ったわ!君が抱きついてきた所為で心臓が、心臓がー!!

「すいませんッ!」


ゴズはその大きい図体をへこへこと折り曲げ頭を下げてる。
ま、まぁいいんだけどサ…

私の夢のシチュエーション、『後ろからギュッとGETだぜ』が
まさか、得体の知れないこの大男となされてしまうなんて…ちょっとがっかり。

だって男に抱きしめられるなんて、滅多ないんだよ!?分かってこの乙女心〜!!

あ・でも神田が名前呼んだわー、あれから呼ばれてなかったもんね!


「でも、仲間が二人殺されて…それからずっと逃げ回ってたんです」

何があった?


神田、声がまだ怖いって。つーかいい加減六幻を下ろしましょう
ゴズが涙目でちょっとかわいそうに見えるよ。


「この一本道を進んでいた時に、先ほどのアクマに…
 一瞬の出来事だったんで、俺にはどうすることもできず…」


そのジャイアンみたいな体型なら、きっとアクマも吹き飛んだサ!


「フン、で?ずっとそこで様子を伺っていたって訳か?」

「はい…スイマセン」


さっきから謝ってばっかだね、ゴズちゃん。
目立つ赤色の髪の毛、大きな図体、大きい碧眼。あ、結構可愛い…ってそうじゃぁないだろっ!


「でもよかった、無事で…」

「俺、情けないです…目の前で仲間が殺されて何も出来ず逃げて、こうして迷惑を―」



「黙れ」


低い声で、鋭く神田が言う


「どうしたの?」

「新手が来た」


神田は六幻をもう一度構える。
私とゴズはびくついてあたりを伺う――って、私もエクソシストでしょーに!



「…発動して…『神空』



首もとの私のイノセンスが光る。
そうしてあの小さな棒は、元の銀色の槍に変わる…。



「お前、使いこなせるのか」

ゴメン、まだよく分かんない!

「チッ、だったらあまり動くんじゃねぇ」


スイマセン、新米なんで!アクマさん、神田に集中しといて!


草むらから男が3、4人でてきて…物騒に斧とか鍬とか持ってる。。。
農具でも、使い方ひとつで…武器になっちゃうんだゾ☆ッ冗談じゃない!

ぼぅっとした表情でこちらを見ている、さっきの人みたい…


「なんだ、おまえら」


神田がそう尋ねると同時に…切りかかってくる。



「神田!」



でも、神田は躊躇なく、完全にアクマになる前の状態の人を斬りつける。



私は思わず目を覆った。そりゃあんた、グロイでありゃー…


「ひぃいいい」


ゴズが悲鳴を上げている。私はチラッと神田のほうを見る。


人は、爆発して…姿形も残していない、つかアレ?



ひ と り 足 り な く な い ?



さんッ」


ゴズの怯えた声に振り向くと、



すっかり変貌した男が、ヤラシ〜イ目で見てます
USO、嘘、キン●ョーから!!…ダメだ、ネタが古い…。



とにかく、このままじゃやられる!


神田だって間に合わない!!



――使うんでしょ?私を…『銀』の私を…




「ゴズ下がってて!!」


私は槍を振る!



一龍『銀』、護ノ銀!!



コムリンのときみたいに、目の前に銀の壁が出来た!それで男の攻撃を防ぐ!


やだ、今の私…かっこよくない!?


「す・すごいですね!」

「でも、これしか出来ないから…神田!


すぐさまその男を斬り付けにかかる…


が、神田の攻撃を上手くよけ…


ボーっとしているウ●鈴木、じゃなくてゴズを捕らえた。




動クナ!コイツヲ殺スゾ!

「あ・あんちゃん!!

「ッさん、俺に構わず―!!


乗ってくれたかウド●木!ドラマです、今ここにドラマが生まれた!


「…シャ・喋ルナ!


ちょっと寂しそうにアクマが言う。
あー…相手されなかったから、いじけちゃったの?

とりあえず、私は動けない。視線を神田に向けると…


神田は六幻を構えたまま。


「…好きにしろ」

「え?」


意外な返答に、一同唖然。もちろんアクマも口をぽっかりあけている。




しばし流れる沈黙――…。



ってオーイ!!助けなくていいんかい!?神田…いくら冷血人間だからって、
 いや、貴方…属性がツンデレだからってッ!」

「誰がだ!誰が!」

あ・な・たvキャハッ…ごめん、激しくキモかった!」


神田、また頭抱えてる。痛いキャラでゴメン、ほんまゴメン


オイ!ホ・ホントニ殺スゾ!



いい加減無視され続けてるアクマが怒り気味に訴えてくる。
神田は深く息をつき…六幻を構え

「好きにしろと言ったんだッ!」

そう言い放った瞬間、アクマはゴズを前に突き放した。


え?


ゴズは私に向かって飛んでくる。


今の位置関係を簡単に説明☆


ゴズ神田


神田はアクマに向かっていく…だけどそこにゴズが私にぶつかってくる

ビリヤードを想像してみれば、ゴズという白い球が私という球にぶつかって
つながり神田に…!


ってヲォォオオイ!!!



「来るなゴズゥゥ!!!

無理でーす!!!

「踏ん張れッ…神田避けてェエエ!

「あ!?」


私はそのまま神田にぶつかり、さらにゴズの体重が加わり…
3人一緒に地面に倒れこむ。


嬉しさ半分虚しさ半分サンドイッチ状態だァ!!



馬鹿ッ!退け!!

「ゴズ!重いぃいい!」



私よりふたまわり以上大きいゴズはマジで重い!!

っつか、何だこの密着度の高さぁ!!!!



「チョッ…どこ触ってんだお前らァア!!

「ス・スイマセン!」

「さ・触るかッ…!ゴズ、さっさと退け!!」


何とか解放された時、そこにアクマの姿はなかった。。。



「…ッリナリーに言いつけてやる!

「だから何度も言ってるだろ!誰がテメェなんか好き好んで触るか!」

「ッもーいい!絶対言いつけてやるんだから!


といいつつチラッと神田の顔を見れば…
可愛く頬を紅潮させてるじゃないですか。あーもう、萌えさせんなッ

今日から神田は、歩くフェロモンと呼んでやるッ!((意味不



「すいません、ほんとすいませんッ!!」


いまだ頭を下げ続けるゴズ…、うん。ゴズ…確かに重かったけど
ちゃんと謝ってくれてる君はエライ!…見習え、神田め!


「あのアクマ…逃がしたな」

「そうだねー…って、黒姫ーどこ行くの?」


黒姫は私の声は完全無視でゆっくりゆっくり一本道を飛んでいく。
急がしてるみたい。


「急がせてるのかな?」

「…あのアクマが村に入った可能性も考えられる…行くぞ!」


駆け出す神田を、私たちはひたすら追いかけた。
後神田、まだ頬、赤いままだから