拍手SS(05/17〜09/15)
夢主設定:D灰…異世界からの使徒/復活…恋する乙女は無限大


前世調べスコープ事件!


「これで本当に分かるんですか?」

「僕の知識の全てをつぎ込んだ産物だよ! 疑わないでよー」

コムイさんだから心配なんですけど…

「まー使ってみてよ! “前世調べスコープ”


ということで、コムイさんがまた何か開発しました。
前世調べスコープと言って、スコープ越しに人を見れば
その人の前世がなんだったか分かっちゃうという代物!

…うさんくさい。(つーか脳内メーカーシリーズじゃん!)

結果は紙になってスコープの横から出てくる。
ってなわけで! まずは手始めに、コムイさんを調べてみた。


コムイ・リーの場合


…あれ、故障かな

コ・ム・イ・さん! 自分の結果が不満だからってなんですかソレ!!」

「おかしいよ! 僕の最初って何でアサリなのさ! 僕は海から来たの? そうなの!?」

「だから頭がくせっ毛なんですよ〜。塩素でそうなったんじゃないですか? その癖毛のまま猫に生まれ変わっちゃって…」

「でも次バッタだよ? 猫からバッタに下級転職だよー!

「バッタをなめちゃいけませんよコムイさん! バッタって増殖すると空港の便をも足止めするパワー持ってますから!

一匹じゃ無力ってことだよ…ソレ

アハ、ハハ…。あ、最後はいいじゃないですか! 西郷隆盛の知り合い」

「知らない…どこかの偉人?」

「(そっか、江戸じゃないから分からないか; つか、西郷さん生まれてるのか!?)」

「とにかくコレ、不良品だから修理ー!」

「面白いからいいですって! これでみんなを見て回りますからー」

「ちょ、僕ソレお遊びで作ったのに!


お遊びで作ってショック受けてんの誰だよ!?





コムイさんのところから歩いていくと、一番最初にやっぱり会うのはラビだった。


「お、なにやってるさ…ソレ、怪しいぞ?」

「だってコムイさんの発明品だもーン…あ、結果でた」

「結果? 何さ、その紙」

「これでラビの前世がなんだったか分かっちゃうんだよ、多分」

多分なんか…

多分なんよ…。それよりも、コレ見て…ブッ!!


ラビの場合


ム、ムカデー!! なんで百足なんさッ!!

「よかったじゃん! 便利な足を持ってたんだよラビ!」

「いらんから! 動物ならまだしもなんで害虫さ!?

「そりゃラビ、今も害虫的存在だからだと思います

傷つくぞ

「うん、冗談だからね。そんなに落ち込まないで下さいラビさんッ!」

「…で、次は犬? 小野妹子って聞いたことあるさ」

「偉人だねー妹子なのに、もっさり男。その犬なんだから名誉あることだよー」

「そうなんか?」

「そう、だからコペルニクスの悪友になれたんじゃないかな」

「親友じゃなくて悪友か!」

「きっと地動説を生み出すのを邪魔してた友達だったんじゃない?

「最低な奴だな、ソイツ…って俺の前世だったさぁ!! まぁ、いいさ。
 そんなワルが更生して、ピュアなコロンビア人になったんさね」

「ピュア…なんかうさんくさい」

何で!?

「だって、ラビの前世だもん。ピュアなふりしてただけだよ」

どんだけ俺を貶す!?


ということで、ラビは前世もどうしようもないナマモノだったってことで。





ラビを撃沈させ私が次に出会ったのは…


「だから、なんで神田と彼女が隣の部屋なんですか! ありえません、不潔です!


と、なんか今更じゃない? と思う不満を吐いてるアレンだった。
コムリンによる教団壊滅(未遂)事件で、アレンの部屋がぶっ壊れた為
部屋を引っ越すー! って時に、私の隣がいいと言ってて…
その時初めて、私が神田の隣の部屋だと知ったらしい。それから不満だらけ、腹黒モード。


ぶっちゃけますと、なんでか私の部屋の前。
近寄りがたい…だって、なんか見えてるよ! 黒い何かが見えてるよ!


「リナリーはなんで何もしないんですか…。クソ、あの女が動かないんなら僕が直接…。
 イノセンスで八つ裂きか、串刺しにして、ヌッ殺してやらぁああ!!

ちょいとアレンさぁあん!! 白昼堂々殺害予告出さないで下さい!!


恐ろしいわ!!

と私が戦慄いてると、ころっと表情を変えて私の手を握るアレン。


「僕を探してここまできたんですか? 嬉しいなぁーさっきから会えないかな? って思ってたんです!」

いやいやいや、さっきから神田殺害方法を考えてたでしょうよ…。それより、アレンー」

「はい?」


アレンの場合


「なんですか、コレ」

「コムイさんの発明したー(以下略)」

「…サメ、ですか?」

「最初はそうだったんだね。かっこいい!」

「カッコイイ…貴女は僕をそう思ってくださったんですね!

「(いや、サメなんだけど…)ま、まぁ。その後はどちらも知的な人なんだ。さっすが紳士!」

「そうでもないですよー! 僕が紳士敵なのは当たり前です

「あれ、今さらっとすごいこと言わなかったかアレンくーん!?

「でも、最後はいただけません。なんですか悪友って!」

「ゴッホの悪友だから…かなり名誉あることじゃ…。なるほど、この時に性格の改革が起きたんだね

「えぇ。彼の悪友になったぐらいです。美に貪欲になったんですよ。ということで」


僕は貴女に貪欲になってもいいですか?

いや、それとこれとは別でしょうよ!?







アレンと騒いでる(ってか一方的じゃん!)と、隣のドアが開いた。
そして、ちょー不機嫌な顔の神田さんが登場なすった。


「うるせぇよ、モヤシ」

「モヤシじゃないですよ、アレンですって。何度言ったら分かるんですか」

「ハッ、お前なんてモヤシで十分だ」

「…僕の名前を覚えるスペースも確保できないんですね。それならそうと言ってくださいよ、腐れ脳みそ野郎

「ちょ、アレン言いすぎ! いくら神田がミジンコ並みの脳みそだからって…」

「誰がミジンコ並だ、馬鹿女!!」

げっ、六幻は抜かないでくれたまへ!」

「そうですよ、こんな所で抜刀しないで下さい。神田菌(とかいてバカ菌と読む)が繁殖します。馬鹿がうつります

…テメェ

「あー!! か、神田落ち着いて! ほら、これ神田の結果!」

「は?」

「これはねー(以下略)」

うさんくせぇ

「分かりきった事じゃん! ほら、見てみて……」


神田の場合


「「…!!」」

「スズムシに、アナゴ…ふふふ、所詮は小動物ですね。程度が知れます!」

「アレンは最初サメで、そっから人間ばっかだったから…まぁ、ドンマイ☆

何がだ! 俺はこんなふざけたことを信用しない!」

「とかいって、まんざらでもないでしょー?」

「うるせぇ!」

「その後のセクシーな漁師って、いかにも神田じゃん!」

「ああ、露出狂ってことですか?

「「……」」


アレンは、漁師にどんなイメージを抱いてるんだろう。
いや、あながち間違っちゃないような気がするけどサ。


「…露出狂、か

ッおい! テメェ何遠い目してやがる!」

「前世の神田も、きっとすごい胸板だったかもね。やべ、鼻血が…!

少しは恥じらいを持てよアホ女!

「そんな馬鹿な裸より、僕のほうがすごいですよ! 今から脱ぎましょう

「いやいや! アレン、望んでないから! 頼むから服に手を掛けるなー!!

「まだ18じゃないですけど…」

「ハイッ放送規制かけまーす!!!



*しばらくお待ち下さい*





、で!

「今までのことをなかったかのようにしたな」

「当たり前でしょう!」

「島崎藤村、って誰ですか?」

「小説家だよーえと、かなり有名な人。説明してもわかんないだろうけど」

「そんな人の幼馴染だったんですか。神田の前世です、馬鹿だから、はた迷惑な人だったんでしょうね

「お前に言われたくねぇな、白髪野郎

「言い返す言葉の数がたかが知れますね、露出魔

「ちょ、せっかく綺麗さっぱり忘れようとしてたのに…。とりま、こんな前世で今の神田になったんだね」

「所詮コムイの発明品だ。くだらねー」

「でも楽しいからいいじゃん!」







「あら、何してるのこんなところで…」

「リ、リィリナリー!?


来ちゃったよ!


「声が上ずってるわ、うふふ可愛いわ! そんなに私に会えて嬉しいのね!」

うふふのふー嬉しいなーリナリーに会えてーヒャッホーイ

ハッ、彼女は嬉しくなかったみたいですよ」

「フッ。煩いわね、歩く猥褻物。18歳にも満たないのに大人の世界に入ろうとしないでくれるかしら」

「いや、リナさん!? 君も18じゃないからね!?

「女の子は16で大人よ?」

「結婚年齢じゃん!」

「大丈夫、ようは精神的な問題よ。そこの白髪はもとより、神田なんて見た目18、中身3ってところね

3歳児…

誰が3歳児だ!!

「…神田? ガキの分際で粋がってんじゃねぇよ。その髪、毛根から引っこ抜いてスキンにすっぞ? なんてッ」

「(神田の頭に変なエンジェルリングが見えるのは勘弁したい…)」

「甘いですねリナリー。僕だったら髪でエンジェルリング作ります

「(ザ●エルじゃねぇか! やだよ、そんな神田は嫌だよ…!)」

ッッッ、おい! リナリーの前世調べろ!」

「え、そんな恐れ多いことッ!!」

「ふっ、面白いわね…。調べてくれる?」

ッ! リナ嬢の頼みなら!」





リナリーの場合


「……フッ、タランチュラですか。毒蜘蛛ですね、お似合いですよ」

「…蘇我入鹿の馬…確かにそのキック力なら、ありえそう。でも蘇我入鹿なんだ…

「………愛人

「神田くん、なんで愛人の言葉に引っかかった。意味深だねオイ!」

違ェよ! 宮本武蔵が凄ェ人物だってことは知ってる!! そんな奴の…あ、愛人だからな」

「だから、なんだコノヤロウ! ほんのり頬を染めるな! 萌えるじゃない!

うるせぇよ!

「最終的には努力家のブルガリア人ですか…。どこでどう間違って、こんな醜い女性が生まれたのか。
 タランチュラの遺伝子濃く受け継ぎすぎたんでしょうか」






バキッ





「「……」」


壊れたよ。誰も触れてないのに壊れたよ
なんだろ、黒いオーラが取り巻いてるよ。怖いよ、めっちゃ怖いよ…!


「ウフフ、こんなのやっぱ当てにならないわv 私は常に貴女と一緒よ! 前世も、今も!

…なんだろ。私、震えが、止まらないわー

「永遠のストーカー発言、引きます

「ふ、負け惜しみね。私が永遠に一緒と言っても、親友って意味になるのよ。
 テメェが言うとストーカー…つまりは変態って意味になるんだよ、分かったか若白髪

「その素敵な髪の毛、焦がしてチリチリにしてあげますよ。神田共々

何で俺に来る…!

「神田…とりあえず、逃げて。なんかアレンから妙なオーラが…!

「ッイノセンスだと!?」

ウフフ…

「「イノセンス発動…」」

「リナリーまで発動しちゃったー!?」

「どうでもいい! 逃げるぞ!」

黒の教団、壊滅必至だよ…!



数時間後、黒の教団を2人のエクソシスとが半壊させたという。
ある意味現況となったコムイさんは、しばらくノイローゼとなった模様。




終われ。





アニメ版復活で雲雀VS幻騎士が終わったんで…


ひひひひひ、雲雀さん! 事件です、事件ですー!

「……」

「聞いてます!? ちょ、まじで事件なんですって!!

うるさい


・・・・・


「あ…寝起きでいらっしゃる…?

「…」

「(めっさ不機嫌ー! 無言の肯定ほど怖いものはヌェ! でもかっこいいです雲雀さんッ!)」

「で?」

「はい!?」

「何が事件なの? どうせ君の事だから大した事ないと思うけど」

「大した事あるんですって! 私、夢を見たんですけど…それが大人バージョンの雲雀さんの夢でした!

は?

「大人バージョンの、雲雀さんです!」

「(まぁ所詮、夢だしね)、それで?」

「で、その雲雀さんが眉の丸い人と一生懸命戦ってるんです。でも顔は楽しそうで…」

「眉の丸い…知らないね」

「格好はともかく、なんか平安時代に居そうな顔でした

「(想像しやすい…)ふーん。で、強かった?」

「…雲雀さんは勿論! でも、相手も…なかなかのやり手でした」

「…そう」

「で、でも! 夢ですし! 雲雀さんより強い人なんてありえないですよねー」

「君は、何で大人になった僕だって分かったの?」

「もち、直感です☆ 雲雀さん専用のセンサービビビッと反応したんですよ、てへv」

気持ち悪い

「グハッ! 乙女に容赦ない言葉…でも、それでも大好きです〜!

「言ってなよ…」



「あーそれでですよ、こっから事件なんです! 言いたくないですが、大人雲雀さんが負けちゃいそうになって」

「僕が負ける?」

「夢なんで! 所詮夢です!」

「…夢でも嫌だね」

「(また不機嫌になったー!)と、とにかく! その時に…同じ雲雀さんに変身するんです!」

「は? 変身って…意味が分からない」

「今、目の前に居る雲雀さんの姿になるんです! 中学生の姿に!」

「………」

「その後はちょっと、覚えてないです…興奮して目が覚めたんでしょうかね」

「…ねぇ、君の言ってることが理解できなくなってるんだけど

「ごめんなさい、表現能力が足りなくて…」

「僕が負けるなんてありえない、でしょ?」

「ですよね! やっぱ夢なんですよー」

「…でも夢は願望・不安の現われって言うよね」

「!? ちょ、私そんなこと望んでませんって!」

「だろうね。じゃあ不安?」

「え…」

「信じてなよ。僕は誰にも負けない」

「もちろんですよ! 雲雀さんを誰よりも信じてます!」

「君にも負けないけどね」

「!? それはダメ! 雲雀さん、勝負してください!

「言ったよね? 僕は誰にも負けないって」

それはそれ、これはこれ

咬み殺す

「ちょ、だー!! 意地でも勝ってやるー!


終わり。