拍手SS(02/11〜03/24)
夢主設定:D灰…異世界からの使徒/復活…恋する乙女は無限大



バレンタイン:ラビ編


「ハッピーバレンタイン、ラビ!」

「おっ! ついに俺にも春が来たさー! ウェルカム!

義理だけどね

「そこ、ハッキリ言わんで夢を見させてくれい

「まーとりあえず、義理チョコどうぞ!

だから、人の言ってること…もういいさ! ありがとなー。じゃあ早速」









「なぁ」

「なぁに、ラビ」

「なんで板チョコにデカデカと“義理”なんて書くんでしょうか!? 嫌がらせか!

「ん? 面白さを追求した結果サ! 私の探究心の賜物! あー素晴らしっ!

酷いさっ! まさかアレンやユウは…!?」

「もちろん、彼らにはいたって普通のものを送ったさ(サラリ)」

「(グサッ!)」

「うふふ、ラビだけ特別v」

「嬉しくない…嬉しくないさ、こんな特別ー!

「ナンバーワンよりオンリーワン、私からラビへ特に愛を込めてない特別なチョコ…

「もう何も言わんで! これ以上お兄さんの心の傷を抉るなぁ!!

「あ、ホワイトデーは3倍返しで!

そこはチャッカリしてらっしゃります!?


(こうなったらホワイトデーで何か仕返ししてやる!)



バレンタイン:アレン編


「アレン!」

「こんにちは…ああ、そうですね。今日は女の子の大切な日でしたね

「って言った傍から手を出してるアレンはどうかと思います! ちゃっかり者め〜」

「ずーっと待ってたんです! 貴女から僕に、愛を込めて! そう…僕だけのために愛を込めたチョコを!
 あのマゾに目覚めたロン毛野郎と、変態化した野ウサギには注がれることの無い愛を!!」

「あ、アレン!? なんで今度は両手広げちゃってるのかな!?

「準備はバッチリです! さぁ、迷うことなんて無いですよ! 僕の胸に飛び込んできてください!

アレンも人のこと言える立場じゃないでしょうよ!? とにかく、チョコどーぞ」

「(チッ、あと一押しだったのに…)」

「(アレンの思考が読めちゃうぐらいに、黒オーラが滲み出てるよ…!)」

「中身、見てもいいですか? というか見ます

「あ、拒否権無しですか!?









「星型、ですか」

「うん。アレンは星が似合うイメージだったから!」

「…ハート型を期待してたんですが…そうですか」

「(え、露骨に残念がってる!?)」

「いや、そうじゃないぞ! これは僕のためだけに選ばれた形!
 つまりこれが愛の形という事なんですね…なるほど、ということはやはり僕に気があると…
 よし、式を挙げましょう。今日が僕と貴女の結婚記念日です!

ぶっ飛びすぎじゃね!? 少年んん!!

なんて素晴らしいんだ、バレンタイン!

「戻ってきてくれ、白アレンー!! っていうか今日に限ってリナリーが来ないぃい!!


(やだなぁ、いつだって僕は貴方の色に染まってますよ!)


*この頃リナリーはひたすら貴女へのチョコを作ってたんですよー!



バレンタイン:リナリー(+コムイとリーバー)編


「うふふ、ついにこの時が来たわね!」

「来たね、リナリー!」

「「The☆男子より力を込めた友チョコ交換会〜!!」」

「まず私は…貴女のために一生懸命作ったガトーショコラよ! …粉砂糖のハート型が私の愛なのv」

「やばい、リナリー…上手すぎる!(愛のところ云々はさて置き!) おいしいそー!」

「うふふ、その笑顔でもうお腹いっぱいよ!

「じゃ、私だね? 簡単なものだけど…三色トリュフ作ってきたよ。抹茶と、ホワイトチョコ、あと普通の…」

「素敵だわ! あなたの可愛さがそのまま表現されているようよ!

「そんな…リナリーには負けるよー…。そういえば、コムイさんにはあげた? チョコレート」

「もちろん。兄さんにはいろいろお世話になってるものv そう…いろいろ、ね


ええ、なかなかこの子と同じ任務に就かせてくれなかったり…ね。 いつだって神田との任務ばかり!
ふざけんじゃねぇ、あの癖毛陰湿研究者が。いかがわしい物ばっか作ってねぇで、
私のために役に立つもの作れや…! 私とこの子が一緒だって問題ないでしょ?
私が守るわよ、ええ。つーか傷つけた奴は誰であろうとGo to hell!(地獄逝け!)


「リ、リナリ…、なんかすごいもの贈った…!?(黒いオーラが滲み出てきてますけど!!)」

「大丈夫。少し刺激的なものを送っておいただけだものv

「ウィスキーボンボン?」

「うふふ、似たようなもの…かしら」






リーバー班ちょ! リナリーが僕にチョコをくれたよぉお!

「(怪しいな…しかもサイズが半端なく大きい気が…)室長、気をつけたほうがいいですよ」

「何班長? 嫉妬? 自分が貰えなかったからって

「(チクショウ!)違いますよ! 全く、俺は止めましたからねー!」




「さーてと、リナリーからのチョコは…うわーおいしいそうな…爆弾、チョコ?」


ドカン!


しつちょー!!! だから言ったじゃないですか! どう考えたってチョコはありえないですよ!」

ふ、ふはは…これ、が、リナリーの愛、かぁ

「あ、なんスかこれ…手紙? 爆弾の中から出て来たみたいだな…」


『兄さんへ。これに懲りたら、私の邪魔はするんじゃねぇ。今度は同じ任務に就かせろ。次はないと思ってねv』


「(あ、やっぱ根に持ってたんだな…任務のこと。爆弾に脅迫文章…甘いバレンタインとは真逆だぞ?)」


(とっても刺激的だったよ、リナリー。それほど僕が大好きって事か!)
(シスコン過ぎるのも大概にしてくださいよ室長!)



バレンタイン:神田編


「神田、どこにいるんだろ…って、いた! 神田ー!」

ッ!!?

「なーにしてるの? 顔赤いし。まさか…私のチョコを待ってたの?」

「馬鹿野郎! そんなんじゃねぇよ!!」

「全く…そんなツンデレだから全国の腐女子の妄想の的になるんだよ?

「は?」

「『神田さん、これ…受け取ってください!』『俺は甘いものは苦手だ』
『…一生懸命作ったんですけど…仕方ないですよね』『…チッ、今回だけは貰っておいてやる』
的なツンデレシチュエーションを妄想してしまって、鼻血が大量噴出! 私だって是非それを拝みたい!(さりげに)
ってゆー人たちの集まりが、この大量のチョコには詰まってるんだよ! 愛やら夢やら鼻血やら!



間。



ッッッ! テメェの妄想がどうかしてんだろ!! つーか最後のは詰めるんじゃねぇよ!

「やっだー神田ったら。思考停止までして、冗談だよ! ほい、ハッピーバレンタイン?」

……

「何、その怪しいものを見る目つき…。今まで私が神田にあげたものでおかしいものってなかったでしょ!」

「違ぇよ、そういうことじゃなくてだな(マジでくれるのか…?)」

「何さ、あーそう。いらないんだぁ」

「…さっさとよこせ」

「素直じゃないね〜。さすがツンデレ! 萌っえるー!」

「うるせぇよ!」









「…何だ、これ」

「石畳チョコ?」

「…へぇ」

「ちなみにね、アレンは星型のチョコ。ラビは板チョコに『義理』って描いてあげた

「(いい気味だな、バカウサギめ)…他の奴にもあげたのか」

「だってお世話になった人にあげるチョコ、でしょ?」

「だろうな…」

「…でもさ、神田。そのチョコは男の人にあげた中で一番手が込んでる、と思う」

「?」

「一番お世話になってるから、ね!」

「!…そりゃ、結構だ」



(来年は俺だけに渡せよ、馬鹿女め)



「ま! 実際リナリーにあげたのがいちばん手が込んでるんだけどね!

「…じゃねぇと俺が殺されるだろうが…!

「ですよね! 生きてるってスバラシイ!!






バレンタイン:雲雀編


ひ・ば・り・さ・んv

「却下」

「待ってくださいよ! 何も言ってないじゃないですか!」

「君の登場の仕方が悪いんだよ。ハッキリ言ってキモチワルイ

「乙女に容赦ない一言…そんな雲雀さんも大好きd

「何でもいいから用件いいなよ(分かってるけどね)」

「(うわーん! 大好きだぁああ) バレンタインのチョコです!」

「…へぇ」

「へぇ、じゃないですー! いつもより深く、熱く、愛を込めたんですよ! 激甘です!!

「甘いのは苦手だよ」

「知ってます! ということで…ジャンッ! ビターチョコで作ったフォンダンショコラでーす!」

「ワォ、気がきくじゃない」

「へへへー。味はビター、気持ちはスウィート、ですv」

「…うん、黙ろうか?

すいませんでした

「全く…食べるよ?」

「どうぞどうぞ、今日焼いたばかりですからおいしいですよ!」









「…やっぱりさ君、料理だけは出来るよね」

「料理だけって…やだな雲雀さん! 雲雀さんのお世話も出来ますv 専属ヘルパーさんですよ!

必要ないね

「(バッサリー!!)」

「…ねぇ」

「はい?」

「…来月、楽しみにしてて」

「?」

「お返し、この分だけは返す」

「ってことは、おいしければおいしいほどお返しは期待大デスカ!?」

「…まぁ、そうだね。事実においしかったから」

「じゃあやっぱここは、雲雀さんの愛をおねg

もういいよ、君の戯言は

「…うわーん! 雲雀さん愛してるー!


(君は愛が欲しいっていうけど、 形にしなくたっていいでしょ?)


「じゃあせめて一日デート…」

「さ、見回りいくよ?」

「(スルーされたぁあああ!!)」