拍手SS(01/01〜02/10)
夢主設定:D灰…異世界からの使徒/復活…恋する乙女は無限大


A HAPPY NEW YEAR!!
(神田:D.Gray-man)


「A HAPPY NEW YEAR! ついに年が明けたわね!」


新年あけました。
もちろん真っ先に私の部屋に飛び込んできたのは


「あけおめー、リナリー…って、晴れ着? かわいいー! 似合うー! 萌えるー!

「うふふっ貴女の方が似合うわよ」

「そんなことない「ということで持ってきたから着てねv」…って否定したそばからヲイ!!


まぁ…持って着てもらったんだから、着ちゃえ!
でも着付けてもらうのは…ジェリーさん? つーかさっきパッと現れたよ!

どっからきたのさ!

そんなツッコミはさて置き。


「どうして着付けできるの?」

「アラッ着付けは女の嗜みよ、た・し・な・み!

「(ジェリーさん、性別違うよね…あ、心は女なんだ、そうなんだ!! ウン)そうなん…だ」

「ウフッ…ほらもう出来たわよーリナリー! 完璧でしょv」


リナリーに聞くと、彼女は親指おったってて「グッドよ!」と言ってる。
その瞬間、なぜか私の脳内に春が来た。


「これを男共の前に晒すなんて…ケッ腹立たしいことこの上ねェ…

「あの、リナリーさん? 新年早々恐ろしいです。折角の晴れ着が黒に染まりそうです…!


ええ、ドス黒オーラに着色されそうです!


どうしようかと思ってるとノックの音が聞こえて、なぜかジェリーさんがでる。



「朝っぱらから騒々しい…って、なんでテメェらここに!?

「神田ーあけましておめでとー」


神田登場!
神田FANのみなさーん! 新年初神田ですよー!(初日の出風)


「なっ…ああ、正月か」

「ちょ、日本人の神田がこの文化を忘れてる…! あーそうか、だから日本は、国離れしてるんだ!

意味わかんねー…で、お前はなんでそのかっこ…はっ、馬子にも衣装…」


「アラ〜その着付けに関して貶すってんなら、アタシに喧嘩売ってるのね神田?

「そうね、テメェみたいな野郎が評価する権利なんざ持っちゃいねぇんだよ、ボケナスがッ!


ジェリーさんと、リナリーの紫黒(オーラの色)コンビが神田を襲う!
神田は精神的に多大なダメージを食らった!


「…うふふ、分かればいいのよ分かれば。次にその口から汚ェ言葉吐きやがったら
 お前の存在自体をモザイクかけて、放送規制すんぞ…なんてッ」

えぇ!? 神田、ついに歩くワイセツ物と同等になっちゃうの!?

なるか! つーか何だ、歩く…あーチクショウ!」


苛立ちを私にぶつけないでくれ給え、神田君。



『リナリー、聞こえるー?』

…ケッ、クソが。何兄さん、どうでもいい用事なら即刻遮断するわよ


リナリーのゴーレムから声が聞こえた。もちろんリナリーの兄、コムイさん。


リーバー班長! リナリーが、僕のカワイイリナリーがぁあ!!


新年でも彼は、リナリーの黒さを否定したい模様です!!


『いちいちオレに報告しないで下さいよ! リナリー…室長がウザいから、その
 晴れ着姿見せてやってくれないか? 一瞬でもいいから』

「一瞬でいいの? だったら入室と同時に、黒の靴で吹っ飛ばすわ!

「え、怖い! つーかそれだと科学室壊れちゃうよ! いいんですかリーバーさん!?」


私がそういうと、リーバーさん乾いた笑い声が聞こえた。


…覚悟しとくわ…。じゃあ、頼んだ! あとジェリーも一緒だろ? おせち、だっけか?
 あれを心待ちにしてる奴らが食堂に殺到してるからなんとかしろー』

「アラッ、そういえば朝ごはんまだ出してなかったワー…今から行くわv」


ジェリーさんは私の部屋から出て行って…リナリーも通信を切った。


「…ちょっとお別れよ、神田に変なことされたら悲鳴を上げてね!
 マッハ3で駆けつけて、瞬時に外に突き落としてあげるから!

「え、そこまでしなくてもいい…」

「いいのよ、私がそうしたいの! それじゃあ、またね!!」


そうしてリナリーも去って…私と神田、二人きり。



「…神田も袴着ようよ。このエセジャパニーズ

「んなこといったらテメェもそうなるぞ」

「ならないよ! 私は日本語を喋ってるつもりだからね☆(本編・黒姫機能参照!)」


胸張ってそういうと「無い胸突き出してんじゃねぇよ」といわれる。


「んなっ! い・今はこの服着てるからそうなだけだよ!
 …まさか神田…アンタ、着替えとか覗いてたんじゃないでしょうね! だからそんなこというの!?」

んなわけねぇよ!! だ、誰がてめぇの胸に、興味を…!」

「あー顔赤い! 図星? 図星なんだー! 壁に穴とかあけてるの? 新年早々刺激的ぃ〜!

誇大妄想も大概にしろよテメェ…!!


神田が本格的にキレる前に、この冗談はやめておこう!


「とにかーく、日本人らしいことしない? ここ私と神田しか日本人いないじゃん」

「…どうしてもっていうなら、な」


神田はそっぽ向きながらそう答えた。
もう、素直じゃないなー、そんなところが萌えるんだけどね!


「よっしゃ! じゃぁさ、羽根つきやろ? 負けた方バツゲームってことで」

「どこでやんだよ、まさかここか?」

「んー…外行く? ちょっと寒い、けど」

「…風邪ひくぞ?」

「ひかないひかない。神田みたいにならないから」(前の拍手SS参照)

「嫌な事思い出させんな…寒気がするぜ…。…ホラ、行くぞ」


そういって差し出された手。


「何神田。今更新年の挨拶代わりに握手? どんだけ照れ屋なのさ
 言葉で言おうよ『あけおめ、ことよろ』ってさ、ほらYou Say!

誰が言うか! お前その格好だから転ぶと思って…あーもういい! 勝手にしやがれ


そう言って歩き出す神田。顔は赤いまま。
可愛いなーなんて思ってるといっちゃいそうで、私は急いで追いかけた。


「ちょ、ちょっと、待って!」


私は神田の手を奪うように掴む。んで絡ませてみた。


「こーすると恋人つなぎ?」

んな!? …アホ言ってんじゃねぇ!」

「冗談だよーだっ! 恋人でもないから意識しないのー、汗ばんでるよ神田君やい?

「うるせぇ! さっさと歩け!」


そう言って振りほどかないのは、神田の優しさなのかな?



「えーそれじゃあ羽根つきやろう! ちなみに1回勝負!」


私はジョニーに作ってもらった羽子板を神田に手渡した。
神田はそれを受け取ると、神妙な面持ちになった。


「罰ゲーム、どうすんだよ」

「本当は筆と墨で顔に落書きしたかったけど、まぁ負けた方が相手のいう事聞くって事で!」

「…で、お前が勝ったらどうするつもりだ? 勝たすつもりねぇけど」

「秘密ー! 逆に聞くけど神田はどうするつもりさ?」

「…やってるあいだに考えとく」


まぁ私の場合…勝ったら。
神田に羞恥プレイしてもしてもらおうじゃないか。
全国の腐女子の皆さんが初鼻血噴出すような…さ! ぐへへへ


さぁやるぞ!

「(妙に活き活きしてねぇか…?)」


そういって始まった羽根つき!


バドミントンみたいで簡単なのに…簡単すぎて…勝てない…!


「ちょ、神田? 羽根を落とそう!」

「誰が落とすか! どーせテメェはろくでもねぇこと、考えてるだろ!」

バ、バレてるー!!

「そうだったのかよ! 馬鹿野郎ッ!


カ、カマかけたの!? 神田のくせに生意気なッ!

くせにってなんだ、くせにって!



「いいからテメェが落とせ!」

「いーやー! 落とさぬ、我は落とさぬぞよ!

誰だよ!

誰でしょう!


こんなやり取りしてると、私が羽根を打ち損ねた。
やばい、甘くはいった羽根を神田は容赦なく打ってきた。
もちろん返せる訳無く…私の体に軽く当たって落ちた。



「あ」

「お前の負け、だな」

「…いーやーだー!」


なんてこった! 私は全国の腐女子の代表だったのに!
ああ、今皆から冷たい眼差しを向けられる気がした…ハッ! そんな目で見ないでぇ!!


「…ケッ、誰が1回勝負って言った!

「最初にてめぇが言ったんだよ」

イェス、ジャイアニズム!!(ジャイアンみたいと言いたい)」

「なんだその言葉…オラ、罰ゲームだろ?」


ニヤっと嫌味に笑う神田。チクショウ…なんか悔しい!


「何よ、何をして欲しいの」

「……」

「早く言いなさい、バ神田」

「………」

「まさか、考えて、なかった?」

「うるせぇ」


あ、そのまさかでしたかー!


我との会話に現をぬかしておるからそうなるのだ! このうつけめが!

だから誰だよ!

だから誰でしょう!


うふふ、今日は日本人らしく戦国口調で言ってみようZE!

なんてノリで言ったら…神田はまた顔を赤らめた。


「何、神田。まさか卑猥なこと考えてる?

バッ、考えてねぇよ!」

「じゃー何よ」

「……お前、その」


何でそんなに言いにくそうにしてるのだ。萌える…!
なんか私キュンキュンしてきたんですけどー!!


萌えー

「うっせぇ!」

「きゃー、その罵倒もツンデレのお言葉!?

黙れ! …ちょっとお前目ェ瞑れ!」

「え? 何…まさかSMプレイ!? だったら私Sがいい!

いいから黙って目を瞑れよ…!


はいはい。まったく…からかい甲斐のある奴め! 可愛いぞー萌えるぞー


「…何?」


私は目を瞑って言う。


「……」

「何やるのー? まさか目を瞑ってる間に神田が脱ぐの? キャーそれはそれで腐女子が泣き喚くね!
 って、早くー早くしないと、私容赦なく目を開けちゃいま……」


ふと感じたのは、頬の温もり。
そうそれは…


ホッペに、チュー。



「……ふへ?」


私は咄嗟に目を明けてしまった。その瞬間に神田が私を抱きしめた。
ひょ、表情が見えない…!


「……何、神田…ホッペに、キ…」

言うな、バカ!

「…これって、自分への罰ゲームにならない? いま物凄く恥ずかしいでしょ?」


羞恥心ですか?


「…いいんだよ、俺が、したかったんだから、よ…」


そ、そうなの?


「…あ、はははは」

「何笑ってんだよ…」


だって笑うしか無いじゃん! 神田ってば可愛いんだから!
それに今…私はすごくドキドキしてる。今は抱きしめられててよかった…!

今顔真っ赤! 見られなくて済むんだもんね!


「神田」

「なんだよ」



今年もよろしくね!

けっ、仕方ねぇな。



「…寒い、戻るぞ!」

「いえっさー!」


また手をつなぐ。行きとはちょっと、違う雰囲気で。


A HAPPY NEW YEAR!!


*その後の会話*(俗に言う、オチ)


「あら、外に行ってたのね? 寒かったのに…何してたの?」

「え、あ、うん。神田と…羽根つき」

「そう? 楽しかった?」

「うん、楽しかった、よ。ね?」

「…まぁ、そこそこだな」

「あら神田。何言ってるのかしら。神田はさぞかし楽しかったでしょ?
 なんてったって手を繋いで、チューしてハグして、さっきまでまた手を繋いでて…ええ。
 やっぱ冥界拝みたいの? 今から見せてやるわ…、新年に三途の川を渡る…これもまた風流じゃねぇの…!

「え、ちょ、リナリーさん!? なんで知って…!」

「うふふ、恋する乙女って言うのは好きな相手のことは何でも分かっちゃうのよ

「「分かりすぎだろ…!!」」

「さぁ神田、三途の川には駄賃がいるらしいから…。この子との思い出を駄賃にして、安心して渡れや

「おい待て、本当に待て!!」

イノセンス、発動…。冥土の奴らと仲良くしてろや



――しばらくお待ち下さい――



「さぁ! おせち食べに行きましょう!」

「え、神田…ぎゃー! 本当に放送規制かかったぁ!!

「彼は満足に生きられたのよ…気にしちゃだめ」

「(気になる…やばい、めっちゃ気になるんだけどー!)」

「(なんで、俺は…こうも…!!)」

「行くわよー」

「ごめん神田ー!!」


冥界の人と仲良く!

するか!!




神田ユウ、彼の思いが本当に報われるのは…今年?(なわけがヌェ)


A Happy New Year...??





管理人への不満


「雲雀さん事件ですよ!」

「何が事件なの」

「管理人が、今回D灰に力入れてしまったために、私と雲雀さんのラヴラヴシーンが無いそうです!

もとより無いよ、そんなの…バカじゃないの?」

はい、私は雲雀バカです!!

「なんでそこで肯定しちゃうのかな…」

「え…なになに? 私と雲雀さんの新年を見せてくれって!?」

「誰がそんなこと言ったの…。というか誰と話してるのかもさっぱりだよね

「仕方ない! 見せて差し上げましょう! 私と雲雀さんの熱烈ラブニューイヤー!


ボコッ ガンッ ドゲシャッ


「いつも通りだから」

「そんな鬼畜な雲雀さんも…好き、です!」

言ってなよ…


とゆーことで、続いては復活!
ただし、D灰ほど長くは無い! なぜなら凪の力が尽きたから(え、そうなの!?)


新年だぁあああ(声:笹川●平)
(雲雀:REBORN)

新年です! 私は今、京子ちゃんとお兄様と一緒に初詣に来ています!


「やっぱり人が多いね!」

「うん…はぐれないようにしないとね!」

「気にするな! 極限俺についてこれば大丈夫だ


そこが一番心配なんですけど、笹川先輩…!


「にしても…風紀委員の見回りも多いね」

「風紀委員…ってことは雲雀さんいるのかなぁ!?」

「奴もいるだろうな。並盛に関わることは何でも関わる奴だからな!」

「京子ちゃん! ちょっと雲雀さん探して来ていい!? 愛の逃避行しても!?


この胸の〜高鳴りは〜あなたにしか〜抑えられないのよ〜♪
(作詞作曲、わ・た・し)


「いいよ、本当に好きだね!」

「ありがとぉー! じゃあ、また後で合流!」


さ、雲雀さん! 貴方のその細い腰に抱きつかせてください!





「…とはいえ、この人の多さ…」


半端ないなぁ。
他の風紀委員なら、リーゼントで一発分かるのに!

くぅ、華奢な雲雀さんは見つけにくい! 雲隠れか! そんな雲雀さんも大好き!


「ッ悪かった、俺が…グハァ!

「おい、しっかりし…ゲフォ!!

「に、逃げろ! 並中最強の風紀委員だ!


……って、案外早く見つかっちゃったよ
もーじらしプレイですか!


「ひっばりさーん! 新年明けましておめでとーございまーす!」


私雲雀さんの後ろからダイブしてみた!

雲雀さんは私の気配を察知したのか、即座に受け流しトンファーを構えてきた。
ひゅー、さっすが雲雀さん!


「何、君…来てたんだ」

「はい! 新年明けて早々に雲雀さんにあえて嬉しいですよー! きっと相性バッチリなんですね!

勝手に言ってなよ。で、君1人で来た訳?」

「いえ、京子ちゃんとそのお兄様とです。
 でも、風紀委員が見回ってると聞き…『愛しの雲雀さんが私を守ってる!』なんて妄想してたら
 居てもたってもいられなくなって、こうやって馳せ参じてみたというわけです!」

「うん、激しく妄想だよ、それは」


トンファーをしまいつつ、呆れてそういう雲雀さん。


「まぁまぁ雲雀さん。とにかく抱きつかせてください

「どういう経緯で…咬み殺すよ

「キャー! 新年初『咬み殺す』…やべぇ悶えそう!

気持ち悪いよ…。それより、見回り…手伝うつもりで来たよね?」

「いいんですか! またご一緒しても」

「何も言わなくてもついてくる気だったんでしょ?」


まぁ…その通りなんですけどね!
ってことはですよ…前回のクリスマスのように手を繋げるってことですかね!


「雲雀さーん! はぐれるの嫌なんで手を繋ぎましょーよー!」

「……好きにしなよ」


好きにしまーす!

私は雲雀さんの手を取った。


…ああ、雲雀さん。雲雀さんの手は…冷たいですよ!

「雲雀さん、手袋しましょうよ〜!」

「必要ない。トンファー握る時に邪魔だからね」

「そりゃそうですけど…せめてマフラーを…」


…あ、マフラーっていえば!!


「そうだ雲雀さん! 私雲雀さんの為にマフラー編んでますよ!」

「そんなこと、前言ってたね」

「今度からそれ使って見張りしてくださいね。あ、私だと思って愛おしそうに…

「いや」

「なっ即答!? 中々シビア…いやでも、私が作ったって思い出しますよ?」


何せ愛がこもってるんで!

相当粘着性の高い愛なんだろうね


「とにかく…今日は私の温度を奪ってくださいね」

「…君の手は、暖かいね」

雲雀さんへの愛がこも…

黙ったら?

すいません


ちょ、ちょっとぐらいボケてもいいじゃないですか!
まぁ、罵る雲雀さんも…ス・テ・キ…キャッ!


「…あ、雲雀さん! 早速風紀乱してる人を発見です!」


階段で座り込んで話しこんで、悠々自適にいる男たち。
あれは迷惑だ…あ、今子供が躓きそうになった!
しかもゴミとかポイ捨てしてるし…だめだ、新年からあんなんじゃ!


「私が成敗してきますか?」

「やれるの?」

「やれますよー、いざとなったらレイピアで脅しですv それでは行きます!」


私は雲雀さんの手を離して彼らの元へ。


「あのーすいません。ここで座られると皆さんの迷惑になるので止めて下さい」

「あ? なにキミ…オレたちの勝手でしょ?」

「いやーここ公共の場ですから。子供に悪影響ですよ。
 ほら、今あそこのお母さんが「コラッ! 見ちゃいけません!」的なことをしました!」

「は、お前マジ何言ってんの? ウケるー!


いや、ウケんなよ!
全く聞き分けならない人たちだな…こうなったら。


「そんなんじゃ、幸せ来ませんよ。彼女とかいないんじゃないですか?

「「「(ズバッ)」」」

「あ、図星ですか? もしくは…彼女できても『自己中で嫌』とか言われてたり?」

「「「(グサリ)」」」


…やば。予想以上のダメージ…?


「…分かったらやめましょう?」

「…お前、なんなんだよ」

「えーっと…」


私はチラッと雲雀さんを見る…と、彼はトンファーを構えて笑ってる。
そろそろこの人たちアブナイ。
あと数分でも此処に居座ったら確実にジ・エンドだ…!


「…ちょっとお耳を……雲雀恭弥のカノジョ(仮)です

「「「何それ、早く言えよ! 失礼しました、さっさと帰ります!」」」


異口同音
彼らはそう言って立ち上がり、ゴミを集めて帰っていった…。

うふふ、いいねこれ!


「何、追い払えたんだ」


つまらなさそうにトンファーをしまう雲雀さん。


「魔法の言葉で追い払えちゃいましたよ」

「へぇ、何言ったの?」

「そりゃ雲雀さん…乙女の神秘・番外編です」

「じゃあくだらないことだ」


くだらなくないですよ?
こうなったらどんなにいいんだろうっていう、私の憧れがあるんですからね!


「うふふ〜」

「気持ち悪い」

「あ、禁句ですそれ! 今年はそれ言わない約束で!」

「ムリだよ。だったら君がそういう発言するのをやめれば?」

「あーこれは雲雀さんへの愛の文句なんですv

「…そう。まぁ、いいよ。慣れたし」


慣れって怖いんです。
そう言いながら私はまた雲雀さんの手を握ってみる。
すると驚いたことに…雲雀さんはちゃんと握り返してきてくれた!


やっほーーーぃ!!


「うん、やっぱり君の手は暖かい」

「でしょ、やっぱ雲雀さんへの―

「その先言ったら強制的に黙らせる」

「え…こんなところでそんなプレイは…でも、雲雀さんなら…」

咬み殺す

やっぱそうですよねぇ!!


明けましておめでとうな、咬み殺しですね!!



その後、私は京子ちゃんと合流に成功。
祈ったのは勿論、「雲雀さんの傍にいられますように」

まぁ数秒後。
隣に居た笹川先輩が「極限必勝ーゥ!」とか叫んだので…
私と京子ちゃんは精一杯他人のフリをしてましたとさ。