夢主設定:D灰…異世界からの使徒/復活…恋する乙女は無限大 ツンツンクリスマス (神田:D.Gray-man) 部屋を出てすぐ隣の部屋、私は軽くノックする。 案の定、返事は返ってこないので… 「メリクリ〜☆ サンタちゃんのおでましだぜぃ!」 堂々と部屋に入ってみました。 部屋の主は目を見開いて、すぐに顔を赤くした。 「なっなんて格好してやがるテメェッ!!」 「やだ神田ったら。私の格好にムラムラしてきた?」 主こと神田は、口をパクパクしてる、金魚かおまい。 そんな私の格好は…サンタです。ミニスカサンタ。 「いやージョニーがね、作ってくれたんだよ! これを着てもっさい教団に潤いを〜ってことで、着てみました」 「(あいつら楽しんでやがる…!)素直に着るんじゃねぇよ!」 「いいじゃん、大して団服と変わらないでしょ?」 スカートは元々なんだし、丈も同じぐらいだよ? そう言っても神田は呆れてんのか何なのかよく分からない反応。 チッ、つまらない奴だな! 「とにかく…羽織ってろ、目のやり場に困る」 そういって神田は自分のコートを私に投げた。 サンタコスプレの目のやり場って何処ですか、神田君。ああ、やっぱムラm…(強制終了)。 「で、わざわざそれ見せに着ただけじゃねぇよな」 「分かってるねぇ神田! じゃじゃーん、サンタさんからプレゼントだよ!」 「は?」 ふふふ、今日はもれなく腐女子かいきーん☆ 「プレゼントは、わ・た・しvキャッ」 「ッッッ!?」 やっぱり! 私の予想通り、神田はさっき以上に顔を赤くした! こういうことに慣れてないし、なんだかんだ言ったって神田はバカだ! こういう単純なものには引っかかる…頬が紅潮してるー! 萌えるー! 「かわいいね、神田!」 「うるせぇ! 馬鹿なこと言ってると叩き斬るぞ!!」 「やーん、ジョークだよジョーク! 本気にしちゃった? 残念な気持ちになった?」 「六幻ッ!」 「だから冗談だって言ってるから六幻を抜くんじゃねぇええ!!!」 さて…神田の興奮(いろんな意味で)が収まったので。 「ほれ、これが本物のプレゼントだよ」 そういいながら私は1つの包みを渡した。 「…神田には一番お世話になってるからね、何気に」 「…中身、見ていいのか?」 私は1つ頷く。中から出てくるのは…まぁグローブ。 ほら! 戦うたびにボロボロになっちゃうじゃん! 何個あっても困らない! それに今の時期寒いし、必需品でしょ? 「ジョニーと一緒に作ってたの。私そんなに器用じゃないから」 「だろうな」 「あっさり肯定されたことが激しく情けないし、怒りたいぞ神田。 とにかく、使いやすさ・暖かさに重点を置いてみたから使ってねー」 「……とな」 神田が何か小さく呟いた。 「何?」 「あ、ありがとなって、言ったんだよ馬鹿」 何度も言わせるな。 そう言ってまたそっぽを向いちゃった。ったく、そういうところが萌えるんだぞ! 「…まっ神田から感謝の言葉をもらえただけで、私にとっては十分なプレゼントかな? 現物でのプレゼントはいつか、3倍返しだと期待してるからよろしくー!」 「気が向いたら…って3倍ってなんだてめぇ!」 「女のことは常に、倍の愛情を求めるものなのよ? ユウちゃん」 「ファーストネームで呼ぶんじゃねぇ!!」 六幻抜刀!! いろんな意味で3倍返しー!? END 腹黒バースデー (アレン+リナリー:D.Gray-man) 12月25日、イエスキリスト聖誕祭。 いえ、クリスマス。いえいえ、 彼の“生まれた日”なんですって! 「アッレーン!!」 私は食堂でたらふくご飯を食べているアレンを発見。 すぐさま彼のところに近寄った。 「どうしたんですか、息を切らして…! まさか、僕に会いたい一心で走ってきてくださったんですか!? 嬉しいです、そこまで僕に会いたかったんですね。さぁ、結婚しましょう」 「ぶっ飛びすぎだよね、アレン君!? 結婚なんて出来る歳じゃないだろうよ!?」 いいんです、僕だから。 良くないと思います! 「それよりさ、今日アレンの誕生日なんだよね!」 正式には、アレンが育ての親の人とであった日らしい。 それを今日、コムイさんに聞いたんだ。 リナリーも聞いてたんだけど 『ケッ! その育ての親って人も拾わず放置すればよかったのに』 なんて黒い発言してたので、お祝いは私だけ。 「誕生日…というのも不思議ですが、大人になってる感じはします」 「大人かぁ…私の中ではアレンは少年だけどね」 いくら黒くたって、どこか可笑しくったって アレンはアレン、少年なんだって信じたい! 「それでね、プレゼント何がいい?」 「何でもいいんですか?」 「あげられるものなら何でもいい…「じゃあ貴女を下さい」…よ?」 はい? 「今夜は僕と過ごしてください、ええ、果てまで。 大人になった僕です、凄いんですよいろいろと」 「な、なんか言葉に青少年にはふさわしくない比喩が…!?」 「貴女の部屋で、愛し合ってることを神田に証明できるじゃないですか。 神田は隣の部屋でおめおめ泣いてるんです、そして僕に平伏せる… ああ、何て素敵なプレゼントなんでしょうか!」 「誰もあげるなんていってないよ!? ちょっとアレン!」 「さぁ行きましょう! 愛の境地ー!」 『ひとりで逝けや、この腐れ紳士がァ!!!』 食堂の入り口からマッハ3の勢いで飛び込んできた。 そしてそれはアレンの顔面を蹴飛ばした。ドロップキックです! こんな芸当ができるのは…! 「ふふふ、誕生日だかなんだか知らないけど、浮かれてんじゃないわよ害虫がッ! 今日は神聖な日よ、キリストの聖誕祭だもの…それなのにこの子に手を出すなんていい度胸ね。 神様が…神の存在に近いと呼ばれる私が許す訳無いわ、つーか? 私以外の野郎が触れることすら叶わねぇけどな、ハンッ!」 アンタは決して神じゃない! 黒き女王リナリーが現れた! 「り、リナリー!」 「まだ汚れてないわよね!? よかった、貴女にもしものことがあったら… あいつ頭を雑巾にして、ぼろ雑巾となるまで扱き使うところだったわ…。 ふふふ、よかった。私、そんなことしたくないもの☆」 「嘘つけぇええ!!」 凄くかわいい笑顔で言ってるけど…だ、騙されないから! 「く、リナリー…まさか貴女が飛んでくるとは…」 「私のシックスセンスは、全世界に対応してるのよ。 アレン君…貴方が如何わしい事してることぐらいお見通しよ、うふ」 「きもちわるいですよ。女が女に色目を使うってどういうことでしょうか。 引きますよ。世界の果てまでドン引きです。彼女だって困ってるじゃないですか」 その通りだよ、アレン。 でも、言わせてくれ。私は君たち二人の争いに困ってるんだけど…! 「あらあら、負け惜しみ? ふふ、負け犬の遠吠えってこうも情けないのね! 私はこの子の中での一番よ? 女の子にしか理解できないものがあるってことよ、ヴォケ!」 「女の、子!? ハッ笑わせますね。彼女は華のように愛らしいので女の子でしょうが… 貴方は刺々しく醜い…魔女です、妖女です、妖怪の類です。ああ、汚らわしいですね!!」 「「……」」 あのー誰か… 「いいかげん、終わらないかな…寒気がして、きた」 ここのブリザード止めてくれませんか。 END 可愛いのかは分からないクリスマス (雲雀:REBORN!) ウィーウィッシュ ア メリクリッスマス♪ クリスマスソングを口にしつつ応接室の扉を開けて 「雲雀さーん! メリークリスマスですー!」 恋しき人の名を…叫んぶんだぜコノヤロー!! 「…テンションが異常に高いのはそのせい?」 「雲雀さんがそばにいるだけで、テンションは常に最高潮ですッ」 「ごめん。常に頭がおかしいんだったね君は」 さらりと酷いこと言う雲雀さんも素敵です!! 君さ、相当痛いと思うんだけど? 気にしないで下さい。これはきっと生まれつきってことです、ご愛嬌! 今日はクリスマス! 恋人達のクリスマス! 学校に向かうまで、街を歩くカップルたちが眩しかった…! ちくしょう! 私だって、私だって! なんて思ってるけど、クリスマスの日に雲雀さんと過ごせたらそれでいいや! 私は今世界で一番幸せだよぅ! 「うふふ〜」 「何その笑い方、不気味だよ。やっぱり、いつも以上におかしい…」 「クリスマスに大好きな雲雀さんのそばにいられるからですよ!」 「君はまたそういうことを…。まぁいいけどね、今日ぐらいは」 雲雀さんは呆れつつもそういった。 いつもだったらトンファーで殴打か、虚しくスルーですもんね! 「何でもいいけど、仕事手伝ってくれる?」 「仕事? でも書類とかは何もないですけど…」 「街の見回り。こういう日は風紀を乱す輩が多くてね」 「なるほど! イチャついてる人たちを嫉妬心むき出しで咬み殺すんですね!」 「そうだね、じゃあまず君から咬み殺そう」 すいません、可愛い冗談だったんですってば! 「で、行くの行かないの?」 「もちのろん! 行かせて頂きまーす!」 * 「うわーやっぱりカップルが多い…!」 街はさっきよりも賑わってて、人が多い。 羨ましいなぁ、腕とか組んじゃって…ってオイ! 目の前でチューするな! あぁ見せつけか、見せつけなのかぁ!? 「雲雀さん、風紀を乱してるカップルを正してきても!?」 「事後処理面倒だし、キリがないから放っておきなよ」 「うぅっ、いくら雲雀さんと一緒に居るからとはいえこう見せ付けられまくると…」 虚しくなってくる! 好きな人と一緒に居るんだけどさー…。 「ううっ」 「…」 「ううう」 「うるさい」 「うわーん」 「わざと言ってる?」 「いえ、心の底からの嘆きです!」 せめて雲雀さんと手ぐらいつなげたら…一瞬でGo to hevenなのに…! 「…大体見て回ったかな。後は草壁たちに任せるよ」 「へ? あ、もうこんなにも時間が経ってたんですか」 「君が奇妙な嘆きをしている間にね」 「ほげっ!? ひ、否定できない…」 情けない…すいません、雲雀さん! 「………帰るよ」 私が俯いてると、差し出されたのは左手。 「………あ」 まさか…まさかまさか 「手を、つないでもいいんですか?」 「嫌ならやめるよ」 「ッッッ!! そんな訳無いでーす!!」 私は食いつくようにその手を取った。 さっきまでの妬みとか苛立ちとか一気に吹っ飛んじゃった! やっぱ雲雀さんが私の全てなんだよ! あー!! 「大好きですよ、雲雀さんッ!」 「ちょっと、なんで腕を掴むの…歩きにくい」 「うふふー、一日だけ恋人気分です♪」 嫌だと言っても雲雀さんは、私の手を払わないで居てくれたんだけどね! いつもとちょっと違う日常みたいな、クリスマス。 |