夢主設定:D灰…異世界からの使徒/復活…恋する乙女は無限大 秋、真っ盛り (神田:D.Gray-man) 「さーむーいー!」 秋も深まって、人里はなれた黒の教団。雰囲気だけでも十分寒いんです。 そんな中上半身サラシ、薄暗い森で修行する神田ユウ(18)の気分がワカリマセン。 私が「馬鹿ってのは、感覚にも鈍感なのかな…」とぼやくと六幻をしまいつつ、私を睨んできた。 「うるせぇよ。大体俺は寒くねぇよ、鍛え方が違うからな」 「私の体がたるんでると? へんっ! 神田馬鹿だから知らないのさ! 脂肪が一杯あると体はすぐにあったまるんだよ」 「しらねぇよ」 「開き直ったか、コノヤロウ!」 神田は筋肉で暖かいのか? その細い体の何処に筋肉忍ばせてるのさ!? 触らせろ、調べさせてみろ! と思ったので、神田の腹筋触ってみました。 「ッ!! テメッ!」 「お、腹筋がある…! すごー…」 「触るなッアホ女!」 怒ってるのか、恥ずかしがっているのか、顔が赤い。 も、萌える…。今、全国の腐女子が萌えと叫んだよ! 「あらあら、顔が赤いわよ神田ー。恥らってるの? かっわいー!」 「気持ち悪いこと言うんじゃねぇよ!! とにかく離れやがれ!」 神田はバッと私の腕を払ってきた。 「ぎゃっ!」 その時、私の体はバランスを崩し…神田の胸板に直撃! 「ッッッ!!」 神田が声にならない声を上げた…、これは確実に恥ずかしがってるな…! 「何さ神田今更ドキドキして〜、私を抱きしめたことぐらいあるでしょ! あ、もしかして私の色香にやられた? やーん、私ってば罪なオ・ン・ナ、キャハ!」 「なるか!」 でも離れろとは言わないんだね、神田よ。 「……修行、やる?」 「やる気が失せた、テメェのせいだ、責任とれ」 「責任って…」 何さ。そう問おうとしたら…このバ神田は、何を発情しくさったのか。 スッポリ私を覆うように抱きしめ返してきやがった! マジで開き直ってるよこの子ー!! 「寒くなってきたから温めやがれ」 「ちょっ、今度はこっちの心拍数が大変なことになってます!!」 「テメェの心臓の心配なんざ知ったことか」 「じゃあ服着ようよ、そっちのほうが暖かいだろうからさ」 まったく。素直に、『可愛いから抱きしめたくなった』っていいなよ、ツンデレめ! 誰がかわいいんだ、誰が。 後日、神田は風邪を引いて3日寝込んだという。 最初は、サラシ一丁で居たからだろうと思っていたけど… ずっと上機嫌のリナリーとアレンの顔を見たとき、確信した。 (腹黒コンビが何かした…!) あの子の心拍数上昇!〜その時の魔王の申し子達の会話〜 (アレン、リナリー:D.Gray-man) 「ッッッ! 今あの子の心拍数が異常に上昇したわ! 私のあの子だけを感じるシックスセンスがそう告げているわ!」 「ああ、そういえば今、神田と2人で修行に行ってますね。 神田が如何わしい事でもしてるんですかね。腹立たしいですね、輪廻させたくなります」 「何ですって!? 何で言わなかったの? つーかその時止めろよ、この白髪青二才野郎がッ! ほんと使えねぇ駒だな」 「いえいえ、リナリーならとくに意味も無いキチガイな電波でキャッチして 神田を滅却して下さると思ったもので必要ないかと思ったんですが… ああ、貴方の愛はその程度ですが。たかが知れてますね、ハッ!」 「何とかしようとしなかったテメェの愛も そこらに生えてる苔並みの愛なんだろうが、アァ!?…ってこんなことしてる場合じゃないわ! 風前の灯と化させ、あわよくば逝っちまえパッツン女男大作戦を実行よ!」 「面白そうですね、僕もぜひ」 「アレン君…、部屋に返って己の無力さを痛感でもして居やがれ」 「そんなこと言っていいんですか? このまえ、あの子の好きな食べ物の最新情報を手に入れたんですが」 「共闘しよう、我が同胞」 ・ ・ ・ ・ 「で、何。コレ」 「見て分からないんですか? 脳みそミミズ並ですか? …そばです」 「そば? あの女男に差し入れするの? お似合いじゃない、そのまま帰ってくんな。愛に旅立ってしまえ」 「その腹黒さに歪んだ素敵な顔を潰されたくなければ、黙っててもらえますかエセアイドル。 神田は食堂でそばしか食べませんから、ジェリーさんに頼んでこれを出してもらうんです。 これを食べると風邪と同じ症状が現れるんです」 「風邪じゃ生ぬるいわ…もっとこう、ドスの効いたものを…」 「分かってます。ですが念を込めたブツは、奴に悪夢を見させますから 身体ダメージにくわえて精神ダメージを与えて、アクマの如く破壊させてやりましょう」 「うふふ、素敵ね。せいぜい黄泉路を満喫するがいいわ、神田ッ!」 「「はははははははははははははは」」 こうして神田は、リナリーとアレンの思惑通り 黄泉の国へと旅立ってしまったとさ。 秋、真っ盛り (雲雀:REBORN!) 並盛神社の木々も紅葉を迎えて、季節はすっかり秋になりました。 秋と言えばスポーツ、芸術、食欲…と、いろいろあるのですが! 「ひっばりさーん!!」 私にそれは関係ない、秋だろうがなんだろうが… 雲雀さんで頭が一杯なんで! いつも通り大きな声で応接室に飛び込めば、 案の定迷惑そうな顔の雲雀さんがいた。 「うるさいよ。いつも言うけど、静かに入ってよね」 「何度も聞くその台詞も好きです、雲雀さん!」 「はぁ…反省する気ないでしょ」 あー! 雲雀さんってば、ため息なんてつくと幸せ逃げますよ! だったら君の所為だよね。 いやーそんなこと言われましても、私は幸せですもん! 雲雀さんの幸せ吸収してるんでしょうか、うん、罪の意識も無い! 雲雀さんが不幸になったら、私が責任とりますよ! ええ、この身を使って!(お嫁に貰ってほしいの意) 「あ、落ち葉だー」 窓の外を見てみれば、秋の風に落ち葉が舞い上がってる。 少しだけあけて、私は飛んできた落ち葉を掴んでみた。 …落ち葉集めてやきいもしたいかも…いや、でも太るか。 「…ねぇ」 「はい?」 「寒いから窓、閉めてくれる?」 あ、すいません。 そういいつつ私は窓を閉めた。 「そういえば、雲雀さんって少し寒がりですか?」 「そうでもないよ」 「ですよね。冬でも学ランオンリーで歩きそうですもん!」 「…(その通りだから何も言えないんだけど…)」 反論しないあたり図星ですか雲雀さん! そんな貴方も素敵です!(黙ろう 「…さすがに冬は寒いよ、僕でも」 「でしたらマフラー編んで来ましょうか? 夜鍋して」 「(夜鍋って…)出来るの?」 「手先は器用な方ですよ!」 「ふーん、じゃあ作ってきてよ。僕のために」 “僕のために” その台詞が、私の心を暖かくする。 「雲雀さんのイメージカラーって黒色っぽいですよね。あ、ここは思い切って桃色にします?」 「どのへんを思い切った? あと、ふざけると容赦なく咬み殺すよ」 10代目ボス、雲雀の心情を読み取ってみる (ツナ、リボーン、雲雀:REBORN!) 事件は、彼女がいない教室で起こってしまった…! 「ちゃおっス、雲雀」 「やぁ、赤ん坊」 「ひ、雲雀さん!? うちの教室にな、何か!?」 ヒィィィィ!! 笑顔で登場だよ! 咬み殺されちゃうよ! 「赤ん坊がいるって聞いたからね」 ああもう、教室に人がいないぃい! 皆光速で退避してるよ! 獄寺君が居なくて助かったけど… せめて山本が居てほしかった!! 「最近はどうだ、あいつとは上手くいってんのか?」 あいつってことは、雲雀さん命のあの子しかいない。 ここにリボーンがいるって教えたのもそうだなー! なんで言っちゃうのかなぁー!! 「…相変わらず馬鹿な子だよ。ため息が尽きない」 …なんで殺されないんだろう、あの子…! 「でも、見てて飽きない」 その時一瞬優しい顔をした。あ、もしかして雲雀さん…。 「いつも騒々しいし、女とは思えない表情を含めた百面相するし。 あぁそうだね。前なんて、僕の声を録音しようとしてたみたいだから トンファーで殴打しちゃったんだけど…まだ諦めていないみたいだよ、あの子」 ほんとどうして生きてるのー!!! というか、即刻諦めてー!! もはや変人の領域に足突っ込んじゃってるって!! 「そこを、気に入ってるんだろ?」 「今は、ね。咬み殺す必要もないだけだよ」 …本当は雲雀さん、あの子のこと…。 「ま、お前にとってもあいつにとってもいいことだぞ」 「…どうだろうね。それじゃあ、またね」 雲雀さんは歩いて、どこかへと行った。 きっとその先に、彼女もいるんじゃないのかな。 「リボーン。もしかして雲雀さんって自覚してないのか?」 「ちょっとぐれーしてんだろ。ツナにしては鋭いな」 「(誰でも分かるよ、あれは!)」 「あいつと雲雀の組み合わせがあれば、ファミリーも安泰だな」 「結局そっちが狙いかよっ!!」 |